$ 0 0 大阪市内の路上で、客待ちをしているタクシー。お客さんの姿はないのに、突然にドアが開いた。タクシーはドアを閉めると、お客さんを乗せずにそのまま走り去った――。 「……ワシ、乗せてもうた」「何をや」「女の幽霊や……」 確かに若い女性客を乗せたのに、バックミラーをのぞくと誰の姿もない。運転手の顔が青ざめていく。――あそこでは、もう商売できん……。あなたの知らない世界。今夜は大阪編をお届けします。